記憶は私に愛をくれない。



「それでも、昔のお前のことを、俺は好きにはならないな。」




「なにそれー、余計じゃない??」




「じゃねーよ。俺は過去を知った時、過去の俺とお前を嫌いになった。なんかわかんねーけど好きになれねー。」




「自分のことなのに、変なのぉー」




「まー、そーかもな。でも、だからこそ、お前には今の俺を好きでいて欲しい。俺は、今のお前が好きだから。」





「かっこつけないで。でも、ありがと。わかった。」






< 117 / 159 >

この作品をシェア

pagetop