記憶は私に愛をくれない。
無我夢中で走った。
マンションに着いた時、それはつい2時間前まで見ていたとは想像もし難いありえない光景が広がっていた。
真っ赤に燃え上がる大きな建物。
周りにはたくさんの消防車とレスキュー隊。
そして、中から逃げてきた人達……。
あれ、私の……、
「お母さん……??お、お父さんっ!!」
陸が叫んだ。
我を忘れて陸は火の中に入っていこうとしてレスキュー隊の人に止められた。
ちょうど燃えているのは10階から上。
私が棲むのは12階。
逃げ遅れてるかもしれない……。
予感がした。
「お母さんっっ!!?おかあさん!!!!」
叫んでもどこからも返事がしない。
マンションに着いた時、それはつい2時間前まで見ていたとは想像もし難いありえない光景が広がっていた。
真っ赤に燃え上がる大きな建物。
周りにはたくさんの消防車とレスキュー隊。
そして、中から逃げてきた人達……。
あれ、私の……、
「お母さん……??お、お父さんっ!!」
陸が叫んだ。
我を忘れて陸は火の中に入っていこうとしてレスキュー隊の人に止められた。
ちょうど燃えているのは10階から上。
私が棲むのは12階。
逃げ遅れてるかもしれない……。
予感がした。
「お母さんっっ!!?おかあさん!!!!」
叫んでもどこからも返事がしない。