記憶は私に愛をくれない。



「おじゃましま~す。」
「ただいまぁー。」




「はぁーーーーーい」




私と陸がそれぞれに言葉を発すると奥の方から透き通った綺麗な声がした。


陸のお義母さんかな、。




出てきたのは30歳半ばくらいのまだまだ若そうな人だった。




その人は一瞬驚いた顔をして私に声をかけた。


「初めまして、陸の友達?彼女さん??陸が女の子連れてくるなんて初めてねぇ。どーぞあがって。」


「え…………、お、お邪魔します。」




陸はそそくさとあがっていってしまう。



連られて陸のお義母さんも……。


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