記憶は私に愛をくれない。


聞かれた質問に一瞬ドキッとした。


けど……、





「はい、小さい頃からの幼なじみでした。」




「そうよね、、、やっぱりさ、凜奈と同じ学校に通ってた!?」




陸の今の家族は顔見知りの家族だった。




そして、凜奈は私と同じ学年で、陸のいとこにあたる人であった。




「クラス、一緒になったことないですけど凜奈とは何度か会ったことありますよ。」




「そうみたいね、何度か凜奈の話に出てきたことがあって『みう』って名前の子あなたしか知らなかったから…。そうかなって思ってね。」




お義母さんがわかりやすく教えてくれた。




食事中、何度も凜奈が私の方をチラチラ見てくるのは、自分が知ってる『美初』か確認するためだったみたい。
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