記憶は私に愛をくれない。



「何食べよっかなーーーー。」




気がついたらもう海岸に着いていた。


どんくらい、ひとりで考え込んでたんだろ。





会場にはまだ4時半なのに大勢の人で賑わっていた。


特に小学生くらいの子。

中学生ぐらいのカップルもちらほら見かけた。



「夏恋、りんご飴食べたーーーい。海星買って!!」


「は?俺かよ!?ここは翔太だろ。」


「えーーー。ここは陸ちゃんが奮発してくれるんでしょ??」


「わーったよ。何人分??」



陸は機嫌がいんだか悪いんだか。

でも女子ーズの皆にりんご飴、男子組には焼きそばを買ってきてくれた。




会場にある丸テーブルにちょうど6人座り、それぞれ楽しんだ。

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