記憶は私に愛をくれない。
少しずつ外が暗がり始めた頃。
控え室となった教室の窓から野外フェスを見ていた。
「そろそら、交代だよ。行こっか。」
時計を見て夏恋に目を向ける。
「そーだね、行こう。」
2人で並んでお店となっている1ー2の教室へ向かう。
「うっわーーー、相変わらず行列。ポテトいっぱい準備してて良かったぁ。」
行列を見て、買い物担当であった夏恋は呟く。
「確かにねぇー。早く陸も来ないかなぁーー。」
陸は遠征で今度は愛知まで出ていた。
今日の夜、帰ってくる予定。