あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
国崎君が、プロウェイトレスみたいだったと大げさに話しだした。
「そんなにすごかったのか。見たかったな」
課長も、私にも、お世辞を言うのかと思った。
よく見ると、課長は、目立たないくらい小さく笑う。
課長は、お互いの腕が触れてしまいそうなほど、私の近くにいる。
「今度、ウェイトレスの姿で、コスプレしてもらおうかな?」
「いいね、それ。課長これでよろしいでしょうかって?飲み物を持って」国崎君がふざけて言う。
ゴホッ、課長が、飲んでいたビールをこぼした。
「国崎!お前っ、変なこと言うな」
珍しく慌ててズボンを、おしぼりで拭いている課長。
「ミニスカートとかはいちゃって、そそられるよな。いい足してるし、コスプレして、栗原に上目遣いなんかで見られたりしたら」
「そういうことは、個人的に栗原に頼め」
「そうしようかな……」
静かに飲んでた恵麻ちゃんが、いきなりテーブルを叩いた。
「国崎さん、お代わりください」