あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ



んん?
なんか変。

全然反応ない?

怒ってる?
どうして?

えっと……
男性的な反応は、十分なんですけど。

様子が変ね。

顔、固まってる?
大丈夫?


「栗原、降りろ」

「んん……気持ちいから、いや」

「止めろって」

「なら、課長が突き放して」

ぐいっと体を引き寄せられ、体が逆向きになった。

気付いたら、ベッドに押し付けられ、彼の体が私の上にのしかかっている。

心地よい重さを体に感じる。


何度か私の唇に触れるだけのキスを繰り返し、彼の手は、相手の首や耳の後ろなどをやさしく愛撫する。

ゆっくりと舌の先端で私の口の中を探ってくる。

うめき声を出させ、感情を高ぶらせ、それをたっぷり目で楽しんでから、私の唇が開いていくのをじっと待つ。

そして、彼の舌が潜入して来て舌を吸われた。

最後に、軽く下唇を軽く噛まれて、彼の体が離れていった。


「早く着替えろ」

「課長」

コンタクトを外した目で、相手の表情を見る。
ぼやけてわからない。

「朝食だ、早く食べてくれ」


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