あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ

「ちょっと待ってください……」

「課長、それだったら一応、前に二人で検討したメモが」


「二人で？国崎と？」

冷たかった視線が、さらに鋭くなって鋭利な刃物のようになって私を刺そうとしてる。

「はい」

何がそんなに気に障るっていうの？

一人より、二人でアイディア出した方がいいじゃないの。


「君は、この程度の企画を一人でまとめられないのか？だったら、国崎一人に任せよう」

私は、目が大きくなる。

たった二日で？

土日挟んでたから、遅れたの一日じゃないの。
一日遅れたら、担当変えるっていうの？

「ちょっと待ってくださいって」


「二日だ。あと二日で何とかしろ」


そう言い残すと、課長は私のことを記憶から消したみたいに、自分の業務に戻ってしまった。

何よ、あれ。