あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
お弁当を食べ終えたころ、一杯になった湯船に草津の湯の入浴剤を入れる。
ゆっくりとお湯につかってリラックスする。
そんな時にも、家族で草津の温泉に行って、バカ兄貴とケンカしたことを思い出した。
父さんに『二人とも温泉が流れる川に落としてやる』って抱えられた時に死ぬほど怖かったのを思い出した。
みんな元気だろうか。
メールのやり取りだけで、電話してない。
声聞くと、帰りたくなるからだ。
今だって、すぐに帰りたい。
止めよう。
別のこと考えるか。
課長は、まだ仕事してるのかな。とか。
してるだろうな。多分。
仕事してるときは、仕事のことしか考えてないのかな。
私の心は、どうにもすっきりしない。
コンピュータが余計なことをしなければ、家族と離れるようなことはなかった。
でも、余計なことをしてくれたおかげで、課長に会うことが出来た。
結局どっちがいのか分からない。
考えてるうちに、体がふやけてしまいそうだ。