あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ
「なあに、変な目つきしてるんですか?」
「ちょっとよからぬことを」
恵麻ちゃんが、鼻で分と笑うように軽くあしらう。
「暇だったら、前回行ったアンケートでも集計しててください」
「集計?」
ああ、また難しい関数組めって言ううんじゃないしょうね?
私が心配してるのも分かったみたいだ。
「大丈夫です。『正』の字を書いてくアホなやり方でも後でやり直しますから」
「最近、ますます遠慮がないね、恵麻ちゃん」
「はい。これ、先月の営業部門の講習会のアンケートです。数を数えるのも必要ですが、さっき吉沢さんに言われたみたいに、気になったコメントも書き留めておいてください」
「ハイハイ」
「よろしくお願いします。主任」