あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ

「もういい、それで?資料は読んだの?」

メガネ様は、時計を見て冷ややかにおっしゃった。


「課長、ですから、見ようと思って印刷したらああなったんです」

恵麻!!もう一度、声に出さないで言うけど。
私は、これでも、一応あなたの上司なんですけど。


そう、思ってないだろうな。


課長は、私の顔と姿をクールな瞳で一瞥すると、明晰な頭脳のセンサーでピィッと判別したようにふっと笑った。

そして一つだけ、小さくため息をついて、わかった、わかったと言いう風に、手でこれ以上言うなとジェスチャーした。


センサーでの反応は、論外。

規格外、価値なし、問題外。
浮かんでくるものは、そんなもんだろう。


「ちょっと、三人で打ち合わせするから、会議室来てくれる?」
課長は、もう一度、腕の時計を見る。

「30分でいい」

「はい」

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