あ甘い恋は、ふわっと美味しく召し上がれ


ちょうどその時、私たちはカウンターが気になった。

腰の曲がった、すごい年のお婆さんが、プリンを持って来ようとしてる。

よろめいてるぞ。国崎君がつぶやいた。
やばくない?取りに行こうか?

相当なお婆ちゃんだし


お婆さんが近づい来て、国崎君がお婆さんが持ったトレイを受け取った。

「はい、お待ちどうさん」

カウンターから、よぼよぼ歩いて来ようとするから、国崎君と一緒に、話を中断してここまで無事に来られるが、見守ってしまった。

見守ること一分弱。
無事テーブルに置かれると、私たちは、ほっとして、話を再開した。

私は、プリアラモードから食べ始める。

ほろっと苦いカラメルソースが絶妙だ。

何これ?
プリンの味がしっかりしてる。
思わぬ当たりだ!!

このお婆さんが作ったのかな。
後で聞いてみよう。


これは、デパ地下なんかに行かなくても、相当の腕前の職人が作ったプリンに会えた。


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