7年越しの、恋。
地元
「…ふぅ。」

同窓会のために、地元に戻ってきた。
新幹線を降りて、とりあえず目的地に向かう。

ガラガラとキャリーバックを引きながら、街並みを眺める。

就職先の方が都会。
ここも極端に田舎じゃないけど、都会じゃない。

でも、なんだかほっとする自分もいる。

よく見ると、あそこの店が変わってるなとか、まだやってるんだなとか気づく。

ぼーっと眺めながら歩いていると、
優花と待ち合わせしたカフェが見えてきた。

ドアを開けるとカランカランと心地いい音がなる。

「みなみ!」

すぐ近くの席で優花は待っていた。
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