7年越しの、恋。
「あー、楽しかった!」


途中で優花とばいばいして、昨日歩いた道を歩く。
うーんと背伸びをして、息を吐いた。

ふと、昨日寄った公園で足が止まる。

昨日も静かだったけど、今日は時間が遅いぶん余計に静か。

ふらっと足を踏み入れる。

ちらりとベンチを見て、ブランコに座る。

漕ぎ出すと、あの独特の金属音がする。

「ブランコなんて何年振りだろう?」
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