7年越しの、恋。
「ちょっと降りない?」
彼に誘われるまま、車を降りて砂浜を歩く。

ちょっとヒールが歩きづらい。
気づいてくれて、手を繋いでくれた。

それだけでもドキドキする。

少し砂浜を歩くと、コンクリートの座れそうなところがあった。

そこに2人で座る。
…沈黙が苦しい。
なにか話した方がいいのかと考えていたら、

「とりあえず、本当にごめん。」

こっちを向いて頭を祐司くんが下げる。
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