7年越しの、恋。
「何から話せばいいのかな。
とりあえず、3年の時からかな。」
ぽつりぽつりと、彼が話し出す。
「野球が出来なくなって、頭が真っ白だったんだ。
みなみがそばで支えてくれてたのに、俺は一人で自分だけ、なんでこんな目にって思ってた。
卒業してからの進路も決まらなくて、頭の中でどうしていいかわかんなくて。
どうにか卒業はできたけどさ。みんなと顔を会わせる勇気もなくて。
知らない人ばかりのとこで新しい自分を探すことにしたんだ」
彼のお母さんから渡された手紙にも書いてあった。
「それで、スポーツができないならスポーツする人を支える側になろうって思って。
病院のリハビリの仕事をしようと思ったんだ。
俺もお世話になったし。
そっから勉強して学校入って国家資格取って。
今は病院で働いてる」
自分で見失った目標の代わりに新しい目標を立ててそれに向かって進んだんだ。
彼は自分のしている仕事のことを話す間、あの頃と変わらず輝いていた。
とりあえず、3年の時からかな。」
ぽつりぽつりと、彼が話し出す。
「野球が出来なくなって、頭が真っ白だったんだ。
みなみがそばで支えてくれてたのに、俺は一人で自分だけ、なんでこんな目にって思ってた。
卒業してからの進路も決まらなくて、頭の中でどうしていいかわかんなくて。
どうにか卒業はできたけどさ。みんなと顔を会わせる勇気もなくて。
知らない人ばかりのとこで新しい自分を探すことにしたんだ」
彼のお母さんから渡された手紙にも書いてあった。
「それで、スポーツができないならスポーツする人を支える側になろうって思って。
病院のリハビリの仕事をしようと思ったんだ。
俺もお世話になったし。
そっから勉強して学校入って国家資格取って。
今は病院で働いてる」
自分で見失った目標の代わりに新しい目標を立ててそれに向かって進んだんだ。
彼は自分のしている仕事のことを話す間、あの頃と変わらず輝いていた。