7年越しの、恋。
あの時。祐司くんが辛いときに私は何ができるかと悩んでいたけど、支えてあげられてたんだ。

良かった。7年燻ってたものが少しずつ軽くなっていってる気がする。

「…良かった。
私、あの時祐司くんのために何も出来てないと思ってて。助けれないことがもどかしくて。
本当にだめな彼女だと思ってた。
7年前、祐司くんからの手紙を見て、自分の無力さを思い知らされた気持ちだったの。
でも、今日は、そう…いって、もらえて…」

また涙が出てきて、言葉が詰まる。

「…うん」

頭をぽんぽんと撫でてくれて、私の流れる涙を指で拭う。

こんなんされたら、昔付き合ってた時みたいで悲しくなる。
今は付き合ってないんだから。

いよいよ言葉が出てこなくなって、嗚咽まででてくる。
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