7年越しの、恋。
ぎゅっと握った彼の手は熱くて、こちらまで熱くなってくる。

さっきのキスで、体の奥が疼いて熱を帯びてる。

車に乗り込んでから、彼はまたキスをした。

「みなみの唇気持ちいい…」

キスの合間に色っぽい声で彼が言うもんだから、なんだか堪らなくなる。

「祐司くんだって…柔らかい」

思ったことを言っただけなのに、祐司くんは顔を赤くして、「かわいい」と私の頭を撫でた。

「そんな顔すんなよ」

ん?あたしどんな顔してるんだろ?

「みなみは昔からそうだからな。
…ソソる顔してるんだよ、今。
…みなみ…」

切羽詰まった顔で耳もとに唇を寄せてくる。

「かわいい。…今夜帰したくない。
…だめ?」

大人だから、意味はわかる。

「…」

答える代わりに彼の唇に自分から唇を合わせた。
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