7年越しの、恋。
キスをして、服の中に手が入ってくる。
脇腹のあたりがくすぐったくてもぞもぞすると、
彼は笑いながら服をまくる。

「…っあ」

胸の辺りまで手が延びてきて、パチンとホックを外す。
たまたまフロントホックだったけど、祐司くんは普通に外してる。

当たり前だけど、やっぱりなんか昔より慣れてる…。

「んっ!…ふっ…」
「なんか考えてるみたいだけど…俺だけ見ててよ」

胸を揉まれて、いろんなところにキスをされる。

「だって…祐司くん上手くなってるんだもん。
そりゃちょっと思うよ」

ちょっとムスッとしていうと、
「さっきもいったけど、否定できない部分はある。
でも、これからはみなみだけでいい。ってか、最低だけど…これがみなみだったら…って何回思ったことか」

だから、黙って抱かれてろって顔を赤くしていうから何だか笑ってしまった。

「…なに笑ってんだよ」

「ううん。あたしも祐司くんだけでいい。
祐司くんがいればそれでいい」

自然と笑顔になってそういうと、

「…あぁ、もう…」

祐司くんが私のお腹の辺りに顔を埋める。
何となく髪の毛を触りたくなって、頭を撫でる。

「わかってるけど…ほんとにみなみは小悪魔だ…。
ごめん、俺も余裕ない」

「わっ」

下着を取られて、祐司くんも自分で服を脱ぐ。
絞まってる体にドキドキした。

「んぁ…ぁ、…ふ…っ、ん」

自分でも潤ってるのがわかるそこに祐司くんが触れて指を動かす。

「気持ちいい?」

口に出すのは恥ずかしくて言えなかったけど、こくこく頷くと、祐司くんはまた私にキスをした。

ずるっと指が抜けたと思ったら、ぴたっと祐司くん自身があてがわれる。

いよいよだとちょっと身を固くしたら、

「怖い…?」

祐司くんにも伝わったようだった。
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