7年越しの、恋。
「…俺の家に今日泊まらない?みなみの家でもいいけど。
とりあえず地元じゃなくて、向こうに戻った方が長く居られるし」

そうだなと思い、お互いの実家に戻って準備してから会うことにした。

うちに戻って、高校の時に付き合ってた彼とよりを戻したことを報告すると、お母さんは口をあんぐり開けていた。
顔に出るのは遺伝…?

最終的には「良かったね」と、笑顔で送り出してくれた。

待ち合わせ場所に向かうと、祐司くんの右の顔が若干赤い。

「…え?どしたの?」

「叩かれた」

は?誰に?!と思って固まると、

「お袋。あんときあんだけ傷つけてーって叩かれた。最終的に泣いてて、良かったねって言われたけど。
あと、みなみに遊びにおいでって言っといてって」

あの時お母さんも傷ついた顔してた。あたしは泣くことしかできなかったけど。


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