水色ガールフレンド
雨音の家は俺の家からさほど遠くないマンションで一人暮らしをしているらしい。

雨音はそこまでしなくてもいいって言ったみたいだけど、なんでもお父さんが心配性でセキュリティが万全なここならと一人暮らしを許してくれたそう。

それにしてもすごい。

雨音もエントランスで暗証番号を入力するのは引っ越しして３ヶ月も経つけど未だに慣れないと言っていた。

雨音の家は意外にもシンプルであまり物がなく、必要最低限の物しか置かれていない。

「ちょっと待ってて、着替えてくる」

そう言って部屋へ消えると俺はもう一度辺りを見渡した。

女の子の家なんて初めて入ったけど、家具は白で統一されていて俺が想像していたような派手バデした部屋ではなかった。

無駄と思われるような小物なども一切ない、生活感など全く感じられないモデルルームの様な部屋だった。



< 39 / 50 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop