水色ガールフレンド
しばらくするとボーダーのタンクトップに黒のレギンス、ショートパンツ姿のアマネが現れた。

普段は結っていない長いストレートの髪はみつあみにされていた。

「さっちゃんも脱いで」

そう言ってハンガーを俺に手渡す。

…は?

驚いて硬直していると

「ブレザー、かけておかないとシワになっちゃうよ?」

と付け加えられた。

一人で先走った思考をしていたことに顔が赤くなる。

「もしかして、やらしいこと考えてた?」

なんて言われるから尚更だ。

手渡されたハンガーにブレザーをかけると、キッチンにいる雨音に

「コーヒーと紅茶どっち?」

と聞かれ迷わずカフェオレと答えた。

くすっと雨音の笑い声が聞こえた気もしたが気にしない。

俺は甘党なんだ。




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