水色ガールフレンド

それから俺はカフェオレ、雨音は紅茶を飲みながら「悪夢探偵」を見た。

雨音の言った通りホラーと言うよりはオカルト系だけど、ちょっとグロい。

最後の方では傍にあったクッションを抱えて時たま目を覆っていた。

見終わって

「やっぱ面白かったな―」

と雨音は満足げに言ったけど俺は今日からしばらく安眠は出来ないと思う。

映画を見ていたため時刻は7時6分。

梅雨のため空もすっかり薄暗くなっていた。

「雨音、俺そろそろ帰るわ」

「うん、もう7時過ぎてるもんね。
気をつけてね」

そう言ってハンガーにかけていたブレザーを手渡される。

俺はそれを受け取って着ると鞄を持って玄関に向かった。

「じゃあまた明日ね」

「あぁ、うん。
おじゃましました―」

目の前にいる雨音に言って家のドアを閉める。

エレベーターを降りて外に出ると雨はすっかり止んでいた。



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