水色ガールフレンド
それにしても驚いた。
まさかこんな展開になるなんて。
読み切り少女漫画並みのスピード展開ぢゃね?
な―んて思いながら自転車を取りに行って帰ろうと乗った途端いきなり肩を叩かれた。
「うわっ」
驚いて振り向くと
「ひっかかったあ―」
人差し指で俺の頬をつつく雨音がいた。
「えっ!?」
信じられないと言った表情をした俺に雨音は教室と同じように青いビニール傘を差し出した。
「忘れ物。
さっちゃんは単純でドジだね」
なんて笑う雨音がすっげぇ―可愛くて、
その笑顔を見た瞬間、
俺は「雨音涼花」に恋をした。