水色ガールフレンド
なんで俺なのかなんてただの偶然。
それしかねぇ―よ。
周りに人がいなくなったのを感じると
「人気者は大変だねぇ」
なんて樹のからかい声が聞こえてきたので顔を上げた。
すると樹の隣には俺達の幼馴染み、柚もいて
「砦、雨音さんと友達なんだね―。
柚も仲良くなりたあい!
後で紹介してね♪」
とそれだけ言って席へ戻って行った。
それから
「人気者は雨音であって俺じゃねぇよ」
さっきの返事をすると
「そういや雨音さんと友達っていつの間に仲良くなったんだよ」
問い詰められめんどくさいと思いながらも、まあ樹ならい―かと俺は昨日の出来事を話した。