水色ガールフレンド

雨音が遅刻なんて初めてで何かあったのだろうか、なんて思っているとその様子を見ていた樹が振り向き

「さ―いくん、よろしくね♪」

嫌な笑顔を向けて初めてくん付けで呼んできた。

はあ〜、

溜め息をつき、気分が乗らないものの仕方なく雨音の席へ向かった。

「あのさ、」

「ん?」

俺が声を掛けると、鞄から出した教科書を机の中に入れていた手を止めてにっこりと笑顔を向けた。



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