水色ガールフレンド

外にでると雨はまだ降っていなかった。


曇り空の下、雨上がり独特の湿度が高い冷たい空気が広がる中、自転車に跨がり学校へと向かう。

髪を揺らす風が心地いい。

早朝の今はいつもと違って交通量が少なく、轟音もない静けさが漂っていて、そんな中微かに聴こえる鳥の鳴き声が、俺をまるで森の中にいるような感覚にさせた。

30分程経っただろうか、目の前には電気が全く付いていない薄暗い学校が見える。



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