水色ガールフレンド
時刻は午前7時すぎ、
バスケ部に所属している俺は朝練の為、朝が苦手にも関わらず珍しく遅刻せずに来れたというのに…。
学校の中は死んだように静寂だった。
ふと手の甲に冷たい感触がした。
みると少し濡れている。
どうやらまた雨が降り出したようで、ポツポツと湿った地面と水溜り、そして俺へと容赦なく空から雫が打ち付ける。
物音ひとつしないこの空間に不思議に思いながらも、雨が降ってきたので自転車を停めて校内へと急いで駆けてゆく。
少し濡れたスニーカーを下足箱に放り投げて、パタパタと踵の潰れた内履きの音を鳴らせながら教室へ向かうため階段を駆け上がってゆく。