隣の貴方は吸血鬼

かつて吸血鬼は、人里から離れて暮らしていた。

時折迷いこんだ人間の血を吸ったり、ある時は自分から人里へ赴き血を吸ったりと、ある程度は人間達と距離をとった生活を送っていた。


しかし、ここ最近と言えば、森林伐採やら何やらで彼らが静かに生活をする場所が減ってきているのだ。

やむを得ず、彼らは人里へと降り立つ羽目になる。
だが人里は、人の…つまり人間側の領域であって、吸血鬼達が暮らすには不都合極まりない場所なのだ。


いつもの通りの生活を送ろうとした吸血鬼は、迫害された挙句エクソシストだか聖職者だか、訳の分からない集団に追い回され、結果火炙りにされた。


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