それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?
「どういう人っていっても、説明しにくいものがある。人前に出ることを苦手としてるのか、実際顔を合わす事は少ないし、いつも書斎で静かに本を読んでいるような人だから、真面目で誠実な人なのは確かだ」
マスカートは独り言のように呟いた。
「確かに真面目な人ではあるけど、誠実? ちょっとそれは言いすぎなような。あれはずる賢いっていう類いじゃないのか」
「おい、カルマン。本人が居ないからっていって悪口は言うなよ。お前の選ぶ言葉は人を不快にさせる」
「ちょっと待ってよムッカ。僕はいつも真実に基づいて言葉を選んでるよ。本当の事がなんで不快なんだよ」
「真実は時には傷付けるものなのさ」
やるせなくマスカートが言った。
マスカートが言うからこそ、それは皆を納得させた。
暫く沈黙が続いた後で、バルジが口を開いた。
「リーフは信用の置ける奴だ。じゃなければ、私はここには居ない。皆それぞれ生きていたら事情はある。誰もがどこかで何かを抱え、それを隠す事もある。私だってそうだ。リーフは細かい事は気にしない。気難しい部分はあるかもしれないが、決して悪い奴ではない」
バルジは泰然と構えた岩のごとく、ジュジュを見つめる。
そこにはバルジがリーフを信頼しきっている姿が読み取れた。
「きっと立派な方なんでしょうね」
「まあ、立派って言えば立派だろうな。僕たちにボロは見せない」
「カルマンがいうと、どうしても悪く聞こえるのはなぜなんだ」
マスカートは肩をすくめてあきれ返っていた。
マスカートは独り言のように呟いた。
「確かに真面目な人ではあるけど、誠実? ちょっとそれは言いすぎなような。あれはずる賢いっていう類いじゃないのか」
「おい、カルマン。本人が居ないからっていって悪口は言うなよ。お前の選ぶ言葉は人を不快にさせる」
「ちょっと待ってよムッカ。僕はいつも真実に基づいて言葉を選んでるよ。本当の事がなんで不快なんだよ」
「真実は時には傷付けるものなのさ」
やるせなくマスカートが言った。
マスカートが言うからこそ、それは皆を納得させた。
暫く沈黙が続いた後で、バルジが口を開いた。
「リーフは信用の置ける奴だ。じゃなければ、私はここには居ない。皆それぞれ生きていたら事情はある。誰もがどこかで何かを抱え、それを隠す事もある。私だってそうだ。リーフは細かい事は気にしない。気難しい部分はあるかもしれないが、決して悪い奴ではない」
バルジは泰然と構えた岩のごとく、ジュジュを見つめる。
そこにはバルジがリーフを信頼しきっている姿が読み取れた。
「きっと立派な方なんでしょうね」
「まあ、立派って言えば立派だろうな。僕たちにボロは見せない」
「カルマンがいうと、どうしても悪く聞こえるのはなぜなんだ」
マスカートは肩をすくめてあきれ返っていた。