それは秘密!王女の婿探しは陰謀の果てに?
ジュジュが現れると、二人は驚いてじろじろと見つめだした。
「ほぅ、これは驚いた。この屋敷に女の子がいるとは」
白髪交じりの老人が言った。
この男が、昨夜リーフが言っていた、チェス仲間のマーカスだった。
ジュジュは二人に自己紹介を兼ねた挨拶をする。
「ジュジュか。なんともかわいらしい。それでリーフがここに住むことを許したのか。リーフも隅に置けない奴だ。なかなかやりよるわい」
何が隅に置けないのか、全く何を考えているかわからないリーフなだけに、マーカスが何を言いたいのかわからなかった。
ジュジュが顔を引き攣らせながら、それでも笑顔を向けていると、荷物を持ったマスカートが側に寄って耳元で囁いた。
「マーカスはもうろくしてるから、あまりまともに相手にしないでいいからな」
「マスカート、聞こえたぞ。わしはお前さんが思ってるほど年をとってないぞ」
見かけは老けていても中身は若いつもりなのだろう。
マスカートは肩を竦めて、笑いながら屋敷に入っていった。
それと入れ違いにバルジが外に出てくる。
マーカスは待ちわびたように尋ねた。
「リーフはお目覚めか?」
「はい、書斎で待っているそうです」
「そうか、それならいざ出陣」
マーカスは指を絡めてそり返し、首も左右に曲げてボキボキと骨を鳴らして勝負に挑む心構えをしていた。
御者に迎えの時間のやり取りをしてから、バルジに付き添われて屋敷の中に入っていった。
ジュジュはやや腰の曲がったマーカスを見つめ、年の離れた友達の出現に圧倒されていた。
後ろで、カルマンと御者が話す声がふと耳に入る。
「今回、来るの遅かったね」
「仕方がない、街からごっそり男達がいなくなって、品物の流通も滞ったんだ」
「ああ、あれだろ。王女の誕生日パーティ。属名、婿探しパーティ」
ジュジュは聞き捨てならない言葉に、耳をピクッとさせた。
しかし事実だから言い返せないし、自分がその王女とばれてもやばい。
何も言えないで聞き耳だけを立てていた。
「ほぅ、これは驚いた。この屋敷に女の子がいるとは」
白髪交じりの老人が言った。
この男が、昨夜リーフが言っていた、チェス仲間のマーカスだった。
ジュジュは二人に自己紹介を兼ねた挨拶をする。
「ジュジュか。なんともかわいらしい。それでリーフがここに住むことを許したのか。リーフも隅に置けない奴だ。なかなかやりよるわい」
何が隅に置けないのか、全く何を考えているかわからないリーフなだけに、マーカスが何を言いたいのかわからなかった。
ジュジュが顔を引き攣らせながら、それでも笑顔を向けていると、荷物を持ったマスカートが側に寄って耳元で囁いた。
「マーカスはもうろくしてるから、あまりまともに相手にしないでいいからな」
「マスカート、聞こえたぞ。わしはお前さんが思ってるほど年をとってないぞ」
見かけは老けていても中身は若いつもりなのだろう。
マスカートは肩を竦めて、笑いながら屋敷に入っていった。
それと入れ違いにバルジが外に出てくる。
マーカスは待ちわびたように尋ねた。
「リーフはお目覚めか?」
「はい、書斎で待っているそうです」
「そうか、それならいざ出陣」
マーカスは指を絡めてそり返し、首も左右に曲げてボキボキと骨を鳴らして勝負に挑む心構えをしていた。
御者に迎えの時間のやり取りをしてから、バルジに付き添われて屋敷の中に入っていった。
ジュジュはやや腰の曲がったマーカスを見つめ、年の離れた友達の出現に圧倒されていた。
後ろで、カルマンと御者が話す声がふと耳に入る。
「今回、来るの遅かったね」
「仕方がない、街からごっそり男達がいなくなって、品物の流通も滞ったんだ」
「ああ、あれだろ。王女の誕生日パーティ。属名、婿探しパーティ」
ジュジュは聞き捨てならない言葉に、耳をピクッとさせた。
しかし事実だから言い返せないし、自分がその王女とばれてもやばい。
何も言えないで聞き耳だけを立てていた。