forever love Ⅰ
将希はチャリであたしの家の前まで送ってくれた
『ありがとう』
「別に全然いい
あと、これ雛にあげる」
渡されたのはさっき買ったブレスレットだった
『え?これ千早ちゃんにじゃないの?』
「あぁ、それはただの口実
ほんとははじめから雛に渡すつもりだった」
『わー、ありがと!
じゃあ、あたしから将希にこれあげる』
「これは?」
『このブレスレットの色違い
本当は千早ちゃんと将希のお揃いにしようと思って買ったけどあたしとお揃いになったね』
「いや、うれしい///」
『ほんと?よかった///』
「じゃあ、またな」
『うん、気をつけてね』
あたしは将希の背中が見えなくなるまで見ていた