陰にて光咲く



『はっはい、どうも』


『先日は突然伺ってしまい、すみませんでした。それでですね、竹内アズマの件でまた星野さんに伺いたいことがあるんですけど、これからお時間よろしいでしょうか?』


『ええ、構いませんよ』


何も考えずに即答した。


『ありがとうございます。それでは赤月警察署でお待ちしてますので』


電話を切った後、急いで着替えて上着を羽織り、アパートを出た。


アズマの手がかりが俺の話によって見つかるなら、一刻も早く警察に行きたかった。


それ程までに、早くアズマを捕まえてもらいたい。


あの悪魔より悪いあの男を…



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