陰にて光咲く
けど、だからといって同情なんかできない。
薬に手を出すのは犯罪だし、俺やさおりを脅したことも許されることではない。
あいつは人間じゃない。
狂った悪魔なんだ。
「とにかく」
俺はかみしめるように言う。
「とにかく、一刻も早くアズマを見つけてください」
「わかっています。竹内があなたにしたことは許されることではありません。我々に任せてください」
本当に任せて大丈夫なのかと、警察でさえ信用できなくなってきていた。