陰にて光咲く



そんな時、地元のゲームセンターで中学の同級生だったヨースケと再会。


一人で電子ゲームをやってるアズマに、ヨースケから声をかけたのだった。


その時のアズマは、本当に誰とも関わりたくない感じでヨースケのことも避けようとしていた。


そんな憮然としたアズマに、ヨースケが聞く。


「お前学校は?」


「…辞めた」


「あ〜不登校が続いてたのか」


軽々しく話すヨースケを、アズマは一瞬睨んだ。


だがそれ以降、アズマは口をつむんだ。


そしてヨースケは、アズマを誘い出した。


アズマの耳元でそっとつぶやく。


「お前ん家、親父の借金で大変なんだろ?ならいいこと教えてやるよ。すぐに借金返済できて、かつお前の嫌なことぜんぶ忘れられる方法」


それにはアズマも顔を上げた。



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