陰にて光咲く
「罰ゲーム…」
「そうだったよな〜やられたいのか?罰ゲーム」
罰ゲームとは体中をナイフで突き刺して、血まみれにすること…
アズマは何も答えられず、ただ震えていた。
成瀬の手がアズマの顎へと移動する。
「お前のその可愛いらしい顔が女にキいて客が増えたって知ってるだろ?だからお前に抜けられると一番困るんだよ。わかったか?」
成瀬のすべてがアズマを怯えさせていた。
アズマは小さくうなづく。
もう何をしても成瀬から離れることはできないのだ。
その後、ヨースケは成瀬から呼び出された。
「ヨースケ、帰りにアズマのあとをつけろ。あいつがいつ俺を裏切るかわからねーからな」
「わかりました」
そして帰りに数人で、前を歩くアズマのあとをつけたのだった。
アズマは自分の家とは逆方向へ向かっていた。
どこへ行くつもりなのかと、みんな興味深々だ。
そしてたどり着いた場所が、拓夢のアパートだった。