陰にて光咲く
俺は首を横に振った。
「俺も一緒に行くよ。警察に」
アズマは驚いた表情で俺を見た。
「罪を背負いながら今までどうりの生活に戻れないと思うし、俺もちゃんと罪を償うよ」
「いいのかそれで?」
少し間を置いた後、力強くうなづいた。
「不安な気持ちもある。けど、一人で行くわけじゃないだろ」
隣にいるアズマを見ながら言った。
アズマと一緒なら、不安も怖さもなくなる気がした。
「二人でまた新しい人生始めよう」
不安が消えるように笑みを浮かべながらアズマに言うと、アズマも優しく微笑んだ。