陰にて光咲く



「何だよ?」


「あれ、アズマいねーの?」


は?アズマ⁇何言ってんだ。


「何でだよ!いる訳ねーじゃん」


健太は不思議そうな顔で、


「今日大学でアズマとたまたま会って話してたら、拓夢と同じ店でバイトするって言ってたぞ」


と言った。


は?何だよそれ…


そんなこと聞いてないし、何であいつが教えてもいないのに俺のバイト先知ってんだよ?


「マジでそう言ってたのかよ?」


「ああ。俺はてっきりお前がアズマを誘ったのかと思って」


誘う訳ねーだろ、あんな奴‼︎


と、心の中で叫んだ。


何でアズマが俺のバイト先に来るんだよ?


健太たちを部屋に通した後、厨房にいる人に聞いてみることにした。


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