陰にて光咲く



「おっおう…」


だけど知り合いにあんなおかしい連中がいるってことは、何かやばいことしてるんじゃないかと思ってしまう。


ただの考え過ぎならいいのだが…


202号室にドリンクとつまみを運び終えたアズマにさりげなく聞いてみた。


「なあ、202号室の客って友達か?」


「ああ!ヨースケっていうロン毛の男は中学の時の同級生で他の奴らはヨースケの仲間って感じ」


「へえ…で、」


何かしてるのか?


喉まで出てきた言葉を飲み込んだ。


「ん?何だよ⁇」


「いや、何でもない」


それ以上何も聞かなかった。いや、聞けなかった。


アズマの口からとんでもない言葉が出てきそうで、強く口をつぐんだ。


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