陰にて光咲く



とりあえずこの男はスリルのある感覚が好きってことでいいんだよな。


「とにかく、もうこんな危ないことは二度とやるなよ。絶対いつか死ぬぞ?」


警告のように力を込めて言うと、男ははいはいと返事をした。


「もうこれには飽きてきたし、やめるよ」


こっこいつ…


これが初めてじゃなくて、今まで何度もこんなことしてきたのかよ。


背筋がぞっとした。


やっぱりこいつはおかしい。


同い年だったとしても友達には絶対なりたくない。


これ以上こいつに関わるのはやめよう。そしてもう逃げよう。


「あ…じゃあ、俺もう行くから」


地面に落ちていたカバンを拾い、男をその場に残して去ろうとした。


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