【短編】嫌いな人


電車に揺られてるうちに寝ていたようで、懐かしい夢を見たなと思う。


また車窓に目をうつすと少し雲行きが怪しかった。



ああ、君は僕と会いたくないと暗示しているようだ。


もちろん僕も会いたくはない。



嫌いだからね。


それでも会いに来てあげてるんだから、晴れて欲しいものだ。



ぼんやりと夢の続きを想う。




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