アイドルの兄と地味な妹・2
どうでもいい事を考えていると
担任の先生が来た
「蓮!妃!仁!
裏から入りなさい、そこを曲がったらリアンがいるわ。
バレないうちに早く!」
他にも何人かの先生が大きい看板を持っていて、どこに立てようかとかいいながら看板で俺達を隠してくれた。
リアンは学校の先生をしながら、スタイリストをしてる。
「先生達大変だね」
妃は他人事のように呟く
「妃、お前他人事過ぎだぞ」
「分かってるよ
皆私達目当てでしょ?
私だって女の子だから好きな人くらい居るし、蓮だって彼女いる。仁も男の子だから別に彼女いたって不思議じゃないじゃない。
私達芸能人は動物園の動物じゃないんだよ」
妃…
妃の言う事は俺達に限らず、芸能人皆が言いたい事だと思う。
仁も同じみたいだしな
「俺も同感だな
プライベートも撮られてるなんて有り得ねぇ。
そうだ、今度俺らで番組作らねぇか?」
番組を作る?
『俺達が?』
「そうだ
蓮はRAINBOWがあるから、メインMCはRAINBOWで、レギュラーに俺と妃、聖奈、聖夜とあとは…適当だな
芸能人のほんとは言いたいのに言えない本音を暴露してもらう番組。
面白そうじゃねぇ?」
「『なるほど!』」
はもったな
「いいじゃん!
やろうよ!」