俺から離れないで






「玲奈ちゃん、昼飯まだだよね?」






「え…あ、うん」







「じゃあさ、一緒に食べよ」







深瀬くんとお昼ご飯食べれるの?







「だめかな?」








「あ!だめじゃないよ。中庭行こ!」






深瀬くんとお昼ご飯…!






しかも、誘いに来てくれた!






「ねえねえ、玲奈。あの子が深瀬くんっていう子?」






「う、うん」







「あんたら美男美女すぎる…恐ろし…」






鈴夏が、そう言ってうわーって言ってた。







「だよね。小雪、可愛いし深瀬くんはかっこいいから」






「………」






私が言うと、鈴夏はなぜか固まってしまった。







「ノエさん。カ〜ナにそう言うのは伝わんなよ」






ほら行くよ、といって小雪が鈴夏を引っ張っていた。







「ね、玲奈ちゃん」







「んにゃ!!」






うわ…








びっくりして猫みたいな声出た…






「なにそれ笑笑






あのさ、友達が一緒に食べたいって言ってる奴いて、俺と同じクラスの奴なんだけど」







< 15 / 16 >

この作品をシェア

pagetop