俺から離れないで
「玲奈ちゃん、昼飯まだだよね?」
「え…あ、うん」
「じゃあさ、一緒に食べよ」
深瀬くんとお昼ご飯食べれるの?
「だめかな?」
「あ!だめじゃないよ。中庭行こ!」
深瀬くんとお昼ご飯…!
しかも、誘いに来てくれた!
「ねえねえ、玲奈。あの子が深瀬くんっていう子?」
「う、うん」
「あんたら美男美女すぎる…恐ろし…」
鈴夏が、そう言ってうわーって言ってた。
「だよね。小雪、可愛いし深瀬くんはかっこいいから」
「………」
私が言うと、鈴夏はなぜか固まってしまった。
「ノエさん。カ〜ナにそう言うのは伝わんなよ」
ほら行くよ、といって小雪が鈴夏を引っ張っていた。
「ね、玲奈ちゃん」
「んにゃ!!」
うわ…
びっくりして猫みたいな声出た…
「なにそれ笑笑
あのさ、友達が一緒に食べたいって言ってる奴いて、俺と同じクラスの奴なんだけど」