俺から離れないで
でも、初恋ぐらい私にだってあるもん…
「カ〜ナどうしたの?キョロキョロして」
「いや…ちょっと…」
「分かった!探してるんでしょ。小学生の時の、玲奈の初恋の子!1つ下の!」
「ちょっ…!鈴夏、声大っきいよ…!」
そう。私は、小学生の時一度恋をしたことがある。
それが、初恋だったけど私は気持ちを伝えなかった。
小学生って事もあったけど、勇気がなくて出来なかった。
「で、いたの?その子」
私は、首を横に振った。
だって、5年くらい前だもん。分からないよ…
「そっか。カ〜ナ、元気出して?」
「落ち込んでる玲奈も可愛いけど、やっぱり普段の方が好きだよ!」
「鈴夏…小雪…ありがと」
二人に、励まされたから少し元気出てきた!
私が少し笑ったら、私たちの周りの人たちの視線が集まった。
あ、笑っちゃって気持ち悪かったかな…
「あー、カ〜ナは狙っちゃだめだからね?」
「玲奈、気を付けてね?あんた、可愛いんだから」
「私が、可愛い?そんな訳ないじゃん」
鈴夏や小雪は、モデルさんになれるくらい可愛いけど。
私が二人と居れることが不思議。
「お前ら、席つけー。LHR始めるぞー」
「じゃぁ、帰りね!玲奈、小雪、一緒に帰ろうね!」