夜の甘やかな野望



単純に喜んでおけばいいんだろうなあ。


でもそれが難しい。


ここでも、東京と変わらずモテているんだろうっと思っていて。


無医村訪問業務に移るって聞いて、なんとなく安心をしたけど、今みたいなのが反対に起きるかも。


突然押しかけて、居座るとか。


あーあ。


げんなりして座りなおすと、ココアをすすりながら、山崎という看護師が去って、宗忠が台車の荷物を車に積んでい
るのを眺める。


なんであんな男と付き合う事になっちゃったんだろうな。


顔はたしかに好みだけど。
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