夜の甘やかな野望
内容はたわいもないことだけど、雰囲気から日常生活は大変そうだった。
まともに食べているのか、寝ているのか。
こっちに来た時はせめて栄養のある食事をと思って、提案してみた。
地味な家庭料理ならば作れる。
「うん、でも倫子さんも仕事で疲れているでしょ?」
自然にエスコートされ助手席に収まる。
「それに、今日はちょっと寄りたい店があって。
倫子さんは家でのんびり食べたかった?
ごめんね」
そう言われたら我は通せない。
連れてこられたのは、こじんまりとしたバーのようだった。