夜の甘やかな野望



最後、会いに行ったのは2週間前。


今度は、いつだろう?・・・会いに行けるのは。


“来て”って甘えてお願いしてみようか。


たぶん、来てくれる。


そして勤務体系の違いから、倫子が主に訪ねてくることになり、段々とこの距離感が面倒になってくる。


そして足が遠のく。


自分の方が何とかしようと思っても、仕事に縛られて身動きがとれない。


どう考えても、この間、倫子が呟いた自然消滅の結末がつきそうだ。


それよりも早く、手を出してくる輩が出るかもしれない。


この頃の服装、体の線が出てるし。


髪型、変えちゃったし。


ショートボブがいいなんて、言わなきゃよかった。


彼女を想えば、不安要素が多すぎて、心が乱れる。
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