夜の甘やかな野望



宗忠も自分の支離滅裂さに苦笑が漏れる。


「お茶なら、これがあるので大丈夫じゃない?」


倫子が飲みかけの緑茶のペットボトルをかばんから取り出した。


「夕飯の材料は、途中で八百屋らしき所で買ったし」

「ありがとう」


宗忠はなんだか体の力が抜けて、腑抜けのような笑いを浮かべた。


倫子がペットボトルの緑茶を二人分のマグカップに分けて、電子レンジで温めてくれる。


縁側に座って外をぼんやりと眺めてくつろいでいると、ことりとマグカップが二つ置かれた。


「ありがとう。
 ・・・・お花?」
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