夜の甘やかな野望



これから戦わなけりゃいけないし。


ああいうのとか、こういうのとか。


そもそも自然消滅なんて、ありえない。


そして。


この人が去っていく選択をした時、笑って手を振ることなんて、できるわけない。


ごめんね倫子さん。


ずっと迷っていたけど。


あなたの望む生き方ではないから。


宗忠は倫子へと指を伸ばした。


だけど僕は、あなたを捕まえる。
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